そんなに持たない暮らし。

9月に娘が生まれる予定の我が家は、ベビー用品がどんどん増える見通しです。
ゴチャゴチャと物に囲まれた掃き溜めみたいな場所で子どもを育てるつもりはありません。
ここはひとつ良い機会だと捉えて徹底的に生活を整えることにしました。
これまでは自称モノ派として、ガジェットやらなにやらをたくさん所有する、好きなモノに囲まれて暮らす生き方に喜びを感じておりました。
しかしながら、果たしてこの21世紀にそんな昭和的メンタリティ丸出しの生き方はどうなんでしょうか。
娘のためにもこれまでの価値観を改めて「そんなに持たない暮らし」へとシフトすることを決めました。2回言いますけど決めました。
「そんなに持たない暮らし」とはどんな暮らしか
雑誌の特集やライフハック系の書籍では、「あなたも今日から持たない暮らし!」みたいなキャッチコピーにのせて、お部屋の片付かない人たちに向けて毎度似たようなお片づけ指南を行っているのをよく見かけます。
でもあの手の記事に書いてあるのは「持たない暮らし」の話ではありません。
真の持たない暮らしとは、旅人のようにリュックひとつに生活道具一式が全部入っちゃってるような人の生き様を言うのであって、あの手の甘っちょろいライフハックは総じて「そんなに持たない暮らし」と銘打たれるべきなのです。
無論、僕も残りの人生を旅人としてハードボイルドに過ごすつもりはないので、目指すのは天竺ではなくて「そんなに持たない暮らし = 整った生活環境」です。
改めて見直してみれば、私たちはいらないものを所有しすぎています。
人よりも多くのものを持っていることがステータスになる時代はとっくの昔に終わりました。
値段の高いものや新しいものを次々と手に入れる能力よりも、自分にとって必要なものとそうでないものを見極めて身の丈にあった生活ができる能力を手に入れたいと願っています。
そんなに持たない暮らしのために
ものがすくないスッキリした生活の実践は、よく考えると大きく2つのフェーズに分かれています。
- 今あるものを減らす
- これ以上増やさない
当たり前すぎてあくびが出そうですが、実際やってみるとこれがなかなか難しい。
この2つをクリアしなければ、速攻で悲しみを背負うことになります。
今あるものを減らす

我が家では、以下のものを手放すことにしました。
-
CD・DVD・ゲームソフト・PCソフト
コンテンツやソフトウェアは全て売却。
売却しないものはパッケージを捨てて120枚くらい収納できるファイルケースに保存します。年に何度も見たくなる映画なんて何本あります?
音楽だってオーディオマニアじゃなければiTunesのAACコーデックの320kbpsで十分です。若干グレーゾーンですけど。 -
雑誌・mook本・ハードカバー・文庫本
本なんて実際そんなに何度も読み返すものではありません。ほぼ全て売却。
一冊の本を精読する経験も必要だとは思いますが、新書や小説は一度読んだらその場で売却しても構いません。情報のインプットが目的であれば基本的に新しい本を次々に読む方が理にかなっています。 -
5台もあるPC
メインで使っていたアルミのMacbook以外は全て売却。
2人しかいない家にMacは5台もいりません。マウスは両手持ちしても効率は上がりません。下がります。
WEBデザイナーの僕が言うんだから間違いないです。
現在のノートパソコンは性能もそこそこありますので、ノートとフルHDクラスの外部モニタがあれば十分。マウスやスピーカーなど無線化できるものはできるだけケーブルレスに。 -
カメラ
撮影する人が一人なら撮るカメラも1台で十分です。
Nikon D90とsony handycam cx-170以外は売却。 -
Wii・WiiFit・DSlite
売却。
任天堂は我が家ではまったく活躍の機会を得られませんでした。WiiFitも外に出て走った方がマシでした。 -
HDDレコーダー
売却予定。
見たら消す使い方が中心なので、設置スペースと消費電力削減のためPS3とTorneで代用。 -
「使うかも」ととっておいた各種アダプタや配線
こういうものは基本的に二度と日の目を見ることはありません。廃棄。
-
手紙・ハガキ・贈り物
送り主の顔が浮かんでくる手強い相手ではありますが、スキャンして裁断した後廃棄。
スキャンしたデータはローカルのHDDにバックアップして、Googleドキュメントなどのクラウドサーバにもアップしておくと便利です。
頂きものは、自分たちの生活に必要であればそのまま使う。必要がなければ写真を撮って処分。 -
カバン・靴・洋服
クローゼットの奥に潜む、もう絶対に使えない(若気の至り的な意味で)カバンや靴は容赦なく廃棄。
タンスの肥やしとは彼らのためにあるような言葉です。 -
請求書・領収書・レシート
個人事業主などで年末調整の手続きが必要な場合でなければ、内容を記録して廃棄します。
-
化粧箱・取扱説明書
後で売却する予定がないものは廃棄。
現在では、よほどマイナーなメーカーの製品でなければ基本的にホームページ上で取扱説明書のPDFが配信されています。
これ以上増やさない

せっかく減らしたものも、なにもしなければまた増えてしまいます。
ものを増やさないために以下のことを徹底しています。
-
ひたすらデータ化そしてクラウド化
紙はなにもしなくても貯まってきます。
ポスティングされるチラシ、学校・職場で使う書類、手紙やハガキ、領収書などは基本的にすべてスキャンしてデータ化します。
これまでの分をスキャンする場合は最初にかかる負荷が高いですが、一旦初めてしまえばあとはすんなり習慣化できます。
家計簿やメモもGoogleドキュメントで十分事足ります。毎年手帳を買うような愚行はもうやめるべきです。 -
もらわない
駅前で配ってるポケットティッシュや、ペットボトルのおまけについてくる食玩、取引先がくれる卓上カレンダーなどもは生きる上でまったく必要ありません。ちょっとした目先のお得感よりも、いらないものを所有するコストの方が高くつきます。
-
集めない
そもそも収集すること自体が趣味である人はこの限りではないですが、コレクションすること自体に意味は全くありません。
結局は自己満足に過ぎないのですから、別のところで満足度を高めれば良い話です。
続き物の漫画や小説。カードやフィギュアや食器や時計など、使わない物を死蔵しておくことほどばからしいことはないです。 -
兼ねる
ひとつの製品で複数の機能を兼ねるようなものを選びます。
例えば、スキャナとプリンタは複合機を使うとか、加湿器と空気清浄機はひとつにまとめて加湿空気清浄機にするとかそういう話です。
ちなみにテレビ周りのAV機器では、PS3がその他大勢に周回差をつけるくらいの勢いでいろんな役割を兼ねまくります。
とりあえずPS3買っておけば他のセットトップボックスは必要ありません。これはまた別の機会にエントリをあげます。上記はあくまで家電製品に限る内容。「テーブルにもなるイス」みたいな製品や、ビフォーアフターで匠がよく拵えてるような引き出すと壁面からベッドが!!!みたいなやつは総じてゴミだと言っていいです。家具は単機能に徹するべきです。
-
集中と選択
本当に必要な物には資本(お金)を十分に投下するべきです。
安物買いの銭失いなんてことを言いますが、安いからといってよく考えもせずに購入したものには大抵の場合、愛着が持てず扱いも粗雑になるものです。
長く気に入って使えるものを焦らずに探し出すことのほうが長い目でみれば大切なことです。
そんなに持たない暮らしのメリット
思わぬ副次的なメリットもありました。「そんなに持たない暮らし」をさらに追求していこうと思えるくらいのメリットは十分あります。
-
部屋が片付く
当初の問題点であったゴチャゴチャ溢れかえっていたものが一掃され、快適な住空間が手に入りました。
-
集中力が増す
部屋が整頓されていると考えがまとまりやすく、目の前のことに集中できます。
-
時間が増える
そこら中にあるPCが消えてなくなったことで、ネットに費やされていた無駄な時間が劇的に減ります。
-
掃除が楽
床や棚に置いてあるものが減ったため、掃除がしやすくなりました。さらに平面が多くなるのでホコリも少なくなります。
-
気づいたら意外とまとまった額のお金が入っている
あれやこれやと売却していたら、6桁くらいのお金が手元に入っていました。
-
新しいものを取り入れる余裕が生まれる
様々なものを処分する過程で、なんとなく自分の過去を消化できたような気持ちになるので、新しくなにかを吸収したい欲求や気持ちの余裕が生まれました。
まとめ

ものの少ない暮らしを実現するために必要なのは、結果を急がないことです。
目についた物を全部捨てるような極端な行動にでると、後から後悔する上に再び買い直さなければならない最悪の事態にも発展しかねません。
捨てるのか売却するのか、売却する場合はどこに持って行けば高く買い取ってもらえるのかなどを事前にGoogleドキュメントでリスト化しておき、まとまった時間のとれる週末に無理せず実行に移すスタイルをとると継続しやすいです。
うちの場合はそういうスタンスで2ヶ月ほどやってきた結果、家にあるものの容積はおおよそ半分程度になりました。
そして、物がなくなって困ったと感じたことはただの一度もありません。
今後はまだ手をつけられていないキッチン方面に注力しながら、すでに一通り見直したリビングや寝室もまだまだ不要な物はあるはずなので、継続的に見直していこうと思っています。





