2004年5月20日の投稿

今日、ベッドを購入しました。

何の変哲もない、白無地のマットレスに木製の足がついた、お手頃価格のベッドです。
日曜日に新しいベッドが配送されてくれば、今寝ているベッドはどこかに引き取られていきます。

思えば、もう5年近くも同じベッドに寝ていました。
楽しかった日も、悲しかった日も、暑い日も寒い日も、ここに横になって眠ったんだなと思うと、すこしやりきれないような気持ちにもなりますが、その想い出以上に僕を苛むものが、このベッドにはあるのです。

そもそも、今僕が寝ている物体は厳密に言うとベッドではありません。マットレスです。

買ってから一月経つか経たないかの内に、ベッドのフレームを友人に真っ二つにされてしまった僕は、その後ずっと現在に至るまでマットレスに寝るという憂き目をみているのですが、低い位置にあるためにどうしても踏み台にされることが多かったマットレスは、マンガに出てくる壊れたロボットみたいに、中のスプリングが飛び出しています。

一応シーツやその他で隠れているため、外観上は何の問題もないのですが、ひとたび寝てみればその異様な寝心地にだれもが気づくことでしょう。

冗談ではなく、一晩中寝ながら指圧でもされているような気分になるのです。 体の各所を、ぎゅうぎゅうとスプリングが押してきます。

最近はテンピュール枕などの低反発素材が流行の兆しを見せている寝具業界ですが、それに真っ向から対抗する猛反発素材とでも言いましょうか。
指圧はツボやらなんやらの、有効な部分を押すわけですから、それなりに効能や効果はあるのでしょうが、飛び出たベッドのスプリングではそうもいきません。

もし当たり所が悪くて北斗の拳でケンシロウが突いている秘孔など突かれてしまった場合には、ベッドの中で「あべし」とか「ひでぶ」などと叫んで息絶えないとも限らないではありませんか。

そんな不安に苛まれずに眠れることを考えれば、決して高い買い物ではないな、と一人ほくそ笑んでいます。

2004年5月20日の僕へ

たかがベッドを買っただけのことでこれだけムダに話を膨らませられるんだから、よっぽど嬉しかったんだな。

6年後の君は、妻と娘にダブルベッドを占拠されて、妙に固いふとんに寝てるんだけどな。
寝心地はたいしたことないが、幸せなもんだよ。
くだらんブログ書いてないで、仕事しなよ。